2008年3月

2008星雲会 春の錬成会 2008年3月30日

去る3月30日、星雲会恒例の春の錬成会が、海老江八坂神社にて行われました。
今回は、作田会長先生初め、支部の先生方や星雲会を卒業された先輩方にたくさん来て指導していただき、中学生や星雲会会員や留学生の方など参加者は充実した一日を過ごすことができました。

春の錬成会



今回の錬成会は、「近代詩」と「仮名」の2本立てといういつもより2倍おいしい内容でした。
午前中は、「夏!!」をテーマにした言葉から色々な作品をそれぞれ楽しく制作しました。(未踏サークル展出品作品を目的としていたので「夏」)
特に、星雲会錬成会に初参加の人には、星雲会のベテラン?がマンツーマンで手取り足取り教えていましたよ。
普段「近代詩」に親しんでいなくて、どんな風に書いたらいいのかなぁ~?などと悩んでいる人もかったので、作田先生からみんなに向かってアドバイスがありました。



そんなこんなで午前中の2時間ではあっというまで、足りないほど近代詩の制作にみんな熱心に取り組みました。
お昼ご飯は、お弁当!今回はから揚げが一番人気だったようです。
昼食終了後には、自己紹介をしながら、午前中みんなが書いた作品を鑑賞の後、午後の部開始です!
午後は、星雲会錬成会初めての取り組み「仮名」。
今回は「継色紙」「本阿弥切」「小島切」という3つの古筆を用意し、その中から自分の好みの選んでもらい、各班に分かれました。それぞれ、席に座ったら精神集中の意味も込めて墨をすります。

墨が適度な濃さになったら、まずは線の練習です。
曲線・突く・突くを何度も続けて書くなど、色々な先生方や星雲会の先輩が熱心に教えてくださいます。
さらに、次は先ほど各自が選んだ古筆の拡大・部分臨書です。
仮名のことを全然知らない人は読むこともできない未知の世界です。
が、一つずつ字を追っていくとふだん自分が使っている平仮名などが見つけられて楽しいです。
最後は、料紙と言って、美しい柄の入った紙に清書です。紙が変わるだけで、作品感がぐっと上がります。
中には、紙の中で配置を考えて書く「散らし」挑戦している班もありました。


小さい仮名の世界に、おやつ休憩を挟みながらも約2時間集中し、みんなどっと疲れた様子でしたが、自分たちが作った作品に達成感を覚えているようでもありました。



完成した作品は星雲会の世話人が回収し、夏の未踏サークル展で展示することになりました。
これを読んでいる方は是非、未踏サークル展の会場で春の錬成会の成果を見ていただきたいと思います。